パソコン作業による疲れ目(眼精疲労)の原因と対策|デスクワーカーが今日からできるケア

午後3時、画面の文字がにじみ始める。夕方の会議で、こめかみが締めつけられるように重い。帰宅して鏡を見ると、白目が赤く充血している——心当たりがあれば、それは パソコン作業由来の疲れ目(眼精疲労) のサインです。

「パソコン 疲れ目」「パソコン 目疲れ」「パソコン 眼精疲労」「デスクワーク 疲れ目」。検索で使う言葉はバラバラでも、知りたいことは1つ。仕事のパフォーマンスを落とさず、今日から目をどう守るか です。

この記事は、恵比寿の眼精疲労専門サロン「AND BLINQ」が、厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」、米国検眼協会、日本眼科学会など一次情報を引きながら、PC作業特有の メカニズム・負荷因子・即効セルフケア・環境整備・受診目安 までを整理した実装編です。あん摩マッサージ指圧師監修。

眼精疲労そのものの全体像は眼精疲労(目疲れ・疲れ目)の症状・原因・治し方も併せてご参照ください。


目次

パソコン作業で疲れ目が起きるメカニズム|VDT症候群と調節緊張

「パソコンを使っていると、なぜここまで目が疲れるのか」。答えは1つではなく、3つの負荷が同時に発生している ことが原因です。医学的にはこの状態を VDT症候群(Visual Display Terminal症候群) と呼びます。

VDT症候群とは

厚生労働省「職場のあんぜんサイト」では、情報機器作業を 「パソコン・タブレット・スマートフォン等の情報機器を使用して、データの入力・編集・照査、画像の作成・編集・加工」 などを行う作業と定義しています。 この作業を長時間続けることで起きる目・身体・精神の不調をまとめてVDT症候群と呼びます。

厚労省の労働衛生重点項目調査では、VDT作業従事者の自覚症状の割合が次のように報告されています。

自覚症状 割合
目の疲れ・痛み 90.8%
首・肩のこり・痛み 74.8%
腰の疲れ・痛み 26.9%
頭痛 23.3%
背中の疲れ・痛み 22.9%

出典に近い数値として、健康保険組合や産業保健関連の解説でも同様の数値が紹介されています。 目の疲れは9割超のデスクワーカーが抱える共通課題 であり、「自分だけ弱い」のではなく、構造的に発生していると捉えるのが正確です。

負荷①:毛様体筋の調節緊張

目の中で「ピント合わせ」を担当する筋肉が 毛様体筋(もうようたいきん) です。近くを見る時に縮み、遠くを見る時にゆるむことで水晶体の厚みを変えます。PC画面までの距離は通常40〜70cmで、これは「近距離」のカテゴリ。毛様体筋が縮んだまま固定 されることで疲労が蓄積します。

日本眼科学会は眼精疲労を、視作業の継続による目・全身症状で 「休息や睡眠をとっても十分に回復しえない状態」 と定義しています。 毛様体筋の慢性的な緊張は、この眼精疲労の入口です。

負荷②:瞬き回数の劇的な減少

通常、人は1分間に 20〜30回 程度の瞬きをしています。しかし画面に集中している間は、これが 5〜10回/分 にまで減少することが眼科系医療機関の臨床観察で繰り返し報告されています。

瞬きの回数が3分の1〜4分の1に減ると何が起きるか——涙の油膜が均一に行き渡らず、目の表面が乾燥します。ドライアイが進行すると目の表面の感覚過敏も起きやすくなり、疲労感がさらに増幅します。

負荷③:ブルーライトの位置づけ

米国眼科学会(AAO)は「ブルーライトが目に重大な損傷を与える確固たる証拠は不十分」とし、デジタル眼精疲労の主因は ブルーライトそのものではなく、近距離凝視と瞬きの減少 だと整理しています。

ただし夜間のブルーライト曝露が メラトニン分泌を抑制し睡眠の質を下げる ことは複数の研究で確認されており、これは「目の疲労回復時間を削る」間接ルートで疲れ目を悪化させます。

つまりパソコンの疲れ目は、「毛様体筋の連続緊張」×「瞬き減少」×「夜間ブルーライトによる睡眠質低下」 の三重苦。これを踏まえると対策の優先順位が見えてきます。眼精疲労の総論は眼精疲労ガイドを参照。


デスクワーク特有の4つの負荷因子|時間・距離・姿勢・照明

「同じPC作業時間でも、目がやられる人とやられない人の差」は、4つの負荷因子のコントロール で説明できます。厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(令和元年7月12日基発0712第3号、令和3年12月1日一部改正)が示す数値基準を軸に整理します。

因子①:連続作業時間(最大の悪役)

ガイドラインは次を規定しています。

  • 1回の連続作業時間は1時間を超えない
  • 次の連続作業まで 10〜15分の休止時間 を設ける
  • 一連続作業内に 1〜2回の小休止 を設ける

「集中を切らしたくない」と2〜3時間ぶっ通しで作業した日と、1時間ごとに10分休んだ日では、夕方の疲労感がまったく違います。タイマーで強制的に区切るのが現実解です。

因子②:ディスプレイまでの視距離

同ガイドラインは 「視距離はおおむね40cm以上を確保する」 ことを推奨しています。 ところが現場では、ノートPCを膝の上や低いデスクで使うと 30cm前後まで距離が縮む ことがあります。距離が短くなるほど毛様体筋の緊張が強まるため、わずか10cmの差でも夕方の疲労感に直結します。

因子③:姿勢とモニタ高さ

ガイドラインは 「ディスプレイの上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になるように設置する」 ことを望ましいとしています。視線を水平よりやや下向きにすることで、まぶたの開きが抑えられ、目の表面の露出面積が減ってドライアイ予防にもつながります。

ノートPC単体で作業すると、画面が目線より大きく下になり、首が前傾します。これが 首の付け根・後頭部のこり を生み、目の連動疲労に拍車をかけます。後頭部のケアについては眼精疲労による頭痛の原因と治し方(頭痛クラスタ)でも詳述しています。

因子④:照度とグレア

ガイドラインの照度基準は次の通り。

  • ディスプレイ画面:500ルクス以下
  • 書類・キーボード面:300ルクス以上
  • 室内は明暗の対照を著しくしない/グレア(まぶしさ)を避ける

「デスクライトで画面が反射する」「窓の光がモニタに映り込む」——こうしたグレアは無意識に目を酷使させます。ガイドラインは 反射防止型ディスプレイ・間接照明・ブラインド調整 を推奨。

4因子の優先順位

因子 推奨基準 改善コスト 効果の即時性
連続作業時間 1時間/10〜15分休止 ゼロ(意識のみ) ◎ 即日
視距離 40cm以上 ノートPC+外付けで数千円 ○ 即日
姿勢・高さ 画面上端=眼の高さ スタンドで2,000円〜 ○ 1〜2日
照度・グレア 画面500lx以下/机上300lx以上 照度計+ライトで数千円 △ 数日

最初に手をつけるべきは「連続作業時間」のコントロール。ここを変えるだけで、夕方の疲労感は明確に変わります。


今日からできるPC作業中のセルフケア|20-20-20ルールとブリンキング

「環境整備に時間がかかる」「会議が詰まっていて休めない」というデスクワーカーでも、今日この瞬間から実装できる5つのセルフケア をまとめます。すべて器具不要、デスクから動かずに完結する設計です。

①「20-20-20」ルール|ピント調節をリセット

米国検眼協会(AOA)が推奨する世界標準のルールです。

  • 20分 PC作業をしたら
  • 20フィート(約6m) 先を
  • 20秒間 眺める

席を立てない時は、窓の外・廊下の奥・部屋の対角線——6m以上離れた1点 に視線を合わせるだけでOKです。毛様体筋がゆるみ、ピント調節能力が回復します。スマホやPCのタイマーアプリで自動化すると忘れずに続けられます。

②ブリンキング|意識的な「3秒×3回」瞬き

PC作業中は瞬きが通常の3分の1以下に減るため、意識的に瞬きを増やす練習 が必要です。1時間に1回、次の動作を入れます。

  1. 目をぎゅっと3秒閉じる
  2. ぱっと大きく開く
  3. これを3回繰り返す

涙の油膜が再分布し、目の表面が潤います。コンタクトレンズ装用者は特に効果を感じやすいケアです。

③1時間ごとのプチストレッチ(90秒)

連続作業の合間に挟む90秒ストレッチ。後頭下筋群と肩のこりを切る目的です。

  • 首を左右にゆっくり倒す(各15秒)
  • 顎を引いて後頭部を伸ばす(15秒)
  • 肩を後ろに大きく10回回す(30秒)
  • 両手を組んで上に伸ばす(15秒)

机から立たなくても椅子の上で完結します。具体的な手順は眼精疲労マッサージのやり方も参考にしてください。

④温罨法|昼休み or 夕方5分

LIME研究会は、マイボーム腺機能不全のセルフケアとして 1日5分、朝晩2回の温罨法 を推奨しています。 涙の油分が温まることで、目の乾燥と疲労感が和らぎます。

オフィスで実装するなら次の3パターン。

  • 使い捨てホットアイマスク:昼休みに5分(コンビニで入手可)
  • 温かい飲み物のマグを目の下に当てる:30秒〜1分(やけどに注意)
  • 電子レンジで温めた蒸しタオル:在宅勤務時の昼休み(30〜40秒加熱)

⑤こめかみ・風池の30秒ツボ押し

会議の合間に、誰にも気づかれずできる30秒ケア。

  • こめかみ(太陽):眉尻と目尻を結んだ線の中央からやや後ろ。中指の腹で痛気持ちいい強さで5秒×3回
  • 風池(ふうち):後頭部の生え際、髪の境目の左右のくぼみ。両手親指で頭の中心に向かって5秒×3回

合計1分。眼精疲労ケアのツボは眼精疲労マッサージのやり方で詳しく扱っています。

5つのケアの組み合わせ例(1日の流れ)

時間帯 アクション
9:30 始業時 ブリンキング1セット
11:00 集中タイム 20-20-20を3回
12:30 昼休み 温罨法5分+遠くを眺める散歩
14:00〜16:00 1時間ごとにプチストレッチ
17:00 夕方 こめかみ・風池のツボ押し1分
退勤後 蒸しタオル温罨法5分

全部やれない日も、20-20-20とブリンキングの2つだけ で大幅に違います。


環境を整える対策|モニタ位置・照度・湿度・在宅環境

セルフケアで「目を守る」前提の上で、そもそも疲れにくい環境 を整えると、効果が長続きします。コストの低い順に、優先度をつけて整理します。

優先度1:モニタの3点セット(高さ・距離・角度)

項目 推奨基準 実装方法
高さ 画面上端=眼の高さかやや下 モニタスタンドや厚めの本で底上げ
距離 40cm以上(目安:腕を伸ばした指先) デスクの奥に配置/キーボードを手前に
角度 視線がやや下向きになるよう数度傾ける スタンドの可動部で調整

ノートPC単体で作業している人は、外付けキーボード+スタンド(合計3,000〜5,000円)を導入すると、画面の高さが目線まで上がり、姿勢が一気に改善します。

優先度2:在宅ワーカー向けの追加対策

在宅勤務では、オフィスと違って 環境整備が完全に自己責任 です。慶應義塾大学保健管理センターも、在宅勤務でのVDT症候群予防として作業環境の整備を呼びかけています。 日本眼科医会も2022年の記者懇談会で、在宅ワークによるドライアイ・眼精疲労の悪化を取り上げています。 在宅特有の盲点は次の通り。

  • ダイニングテーブルでの作業:高さが低く首前傾になりやすい → クッションや厚い本で椅子側を底上げ
  • ノートPC単独:画面が小さく顔を近づけがち → 外付けモニタかスタンド必須
  • 休憩規律の崩壊:通勤・会議室移動がない分、立ち上がるトリガーが消える → カレンダーに「休憩」を予定として入れる
  • 照明が暗い:日中でも自然光が足りない部屋 → デスクライトを併用

優先度3:照度の最適化

厚労省ガイドラインは画面500ルクス以下/机上300ルクス以上を示しています。スマホアプリ(無料の照度計)で計測できるので、現状把握から始めるのがおすすめです。

  • 画面が暗すぎる→画面の輝度を上げる、もしくは部屋を暗くする
  • 机上が暗い→デスクライトを追加
  • 画面に窓の光が映り込む→ブラインドを下ろす/モニタの向きを変える
  • グレアが強い→反射防止型のディスプレイフィルムを貼る

優先度4:湿度コントロール

PC作業中の瞬き減少は、室内の乾燥と組み合わさるとドライアイを加速させます。湿度40〜60% を保つのが理想で、エアコン使用時は加湿器の併用が有効。冬場の暖房時は特に乾燥するため、観葉植物・水を入れたコップ・濡れタオルでも一定の効果があります。

優先度5:ブルーライトカットの正しい位置づけ

ブルーライトカットメガネ・フィルムは、米国眼科学会の見解通り 「網膜障害の予防にはエビデンス不十分」 ですが、夜間使用で メラトニン分泌の抑制を緩和し睡眠の質を保つ という限定的な意味合いはあります。 「魔法の道具」ではなく、睡眠の質改善のための補助 と捉えるのが妥当です。日中のPC作業中は、ブルーライト対策よりも 20-20-20ルール・距離・休憩 のほうが優先順位が高い、という整理になります。


パソコン疲れ目セルフチェック10項目

「自分はどのレベルにいるのか」を客観視するための10項目です。医学的診断ではなく、対処の優先順位を決めるための簡易ツールとしてお使いください。

  1. PC作業を始めて2時間以内に画面の文字がにじむことがある
  2. 夕方になるとこめかみが締めつけられるように重い
  3. 朝起きた時にすでに目がしょぼしょぼしている
  4. 週に2回以上、頭痛がある
  5. 肩こり・首こりが慢性化している
  6. ノートPCだけで仕事をしている、または外付けモニタが目線より下にある
  7. 1時間以上ぶっ続けで作業する日が週に何度もある
  8. 寝る前にスマホを30分以上見ている
  9. 目薬・蒸しタオルを試したが、根本的に変わらない
  10. 仕事中に集中力が切れる頻度が以前より増えた

結果の目安

当てはまる数 現状 推奨アクション
0〜2項目 一時的な疲れ目 20-20-20ルール導入
3〜4項目 眼精疲労への移行期 環境整備+セルフケア5点セット
5〜7項目 慢性的眼精疲労の入口 上記+週次の温罨法習慣化
8項目以上 業務に影響している段階 上記+眼科または専門サロン検討

慢性化の進行段階は眼精疲労ガイドの「進行段階」セクションに詳しく整理しています。


セルフケアで改善しないとき|眼科・脳神経内科・専門サロンの使い分け

セルフケアと環境整備を2週間続けても変化がない、あるいは仕事に明確な支障が出ている場合、外部の力を借りる判断 が近道になります。行き先ごとの役割を整理します。

救急受診(迷わず)

次のサインが1つでも当てはまれば、迷わず救急外来か脳神経外科を受診してください。これらは眼精疲労ではなく、別の重大疾患のサインです。

  • 今までに経験したことのない突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)
  • 意識障害・ろれつが回らない・手足の麻痺
  • 視野の一部が欠ける/物が二重に見える
  • 突然の視力低下/強い眼の痛みと充血が同時

眼科を優先すべきサイン

眼科は 目そのものの異常 を診断・治療する場所です。

  • 視力が急に落ちた
  • 充血が長期間引かない
  • メガネ・コンタクトの度数が合っていない感覚
  • 老眼で近くがぼやける
  • ドライアイ症状が強い(点眼薬の処方を含めた治療が必要)

屈折異常・ドライアイ・緑内障・白内障など、医学的アプローチで改善する領域です。

脳神経内科・脳神経外科を選ぶサイン

頭痛が主訴で、眼科で異常がない場合は 脳神経内科または脳神経外科 が適切な行き先です。

  • 1ヶ月以上頭痛が続く/頻度が増えている
  • 鎮痛薬を週2〜3回以上使っている
  • 片側の拍動性頭痛+吐き気で寝込むことがある

頭痛タイプの見分け方は眼精疲労による頭痛の原因と治し方に詳しくまとめています。

専門サロンの位置づけ

「眼科では異常なしと言われたが目の重さが続く」「薬は出たが首肩のこりまでは扱えない」というケースで、目・首・肩・後頭部の手技ケア を提供するリラクゼーションサロンが選択肢になります。医療行為ではないため診断・治療はできませんが、セルフケアでは届かない深部の緊張をリセット する役割を担います。短時間で立ち寄れるサロンなら生活リズムを崩さず継続しやすいメリットもあります。


AND BLINQの眼精疲労ケア|恵比寿のビジネスパーソンに

ここからは、この記事を運営するサロン「AND BLINQ(アンドブリンク)」について、押し付けずに簡潔にご紹介します。

眼精疲労に特化したサロン

AND BLINQは、眼精疲労に特化したリラクゼーションサロン です。総合的なリラクゼーションメニューを並べるのではなく、目の疲労にまつわる手技・温熱・冷却ケアに絞っています。サービス開始以来、解約・クレームともゼロを維持しています。

施術内容(医療行為ではありません)

  • 手技:目の周り、こめかみ、首、後頭部、肩のツボや筋肉を押して揉みほぐす
  • 冷却↔温熱の交互ケア:血流の切り替えで重だるさにアプローチ
  • 炭酸ヘッドスパ:頭皮を炭酸で洗い流し、目の周辺と後頭部の重さを緩和

恵比寿という立地

恵比寿駅近、仕事帰りや昼休みの15〜30分 で立ち寄れます。コースは15分のクイックから90分のVIPまで。「会議の合間に15分」「重要プレゼン前のリセット」「金曜の終業後に90分」など、生活リズムに溶け込ませる 使い方ができます。無人運営・LINE予約完結なので、目の不調で気分がすぐれない時でも会話を強要されません。

本記事で紹介した自宅セルフケアが 毎日のコア、サロンは 届かない深部の緊張をリセットする外部装置。両者は組み合わせると効果が高まります。詳細はAND BLINQ公式サイトとピラー記事眼精疲労完全ガイドをご参照ください。


よくある質問

最後に、PC作業の疲れ目についてよく寄せられる質問をまとめます。

Q1. ノートPCだけで仕事しています。対策は?

最優先は 本体底上げ+外付けキーボード です。スタンドや厚い本でノートPCを底上げし画面上端を眼の高さに、外付けキーボードを手前に置く。これで距離40cm・高さ・姿勢の3点が同時に解決します。コストは3,000〜5,000円程度。可能なら外付けモニタ追加で快適度が大幅に上がります。

Q2. リモートワーク・在宅勤務で目が疲れます。何が違いますか?

オフィスとの違いは 「環境整備が完全に自己責任」「休憩トリガーがない」「光環境が不安定」 の3点です。日本眼科医会も在宅ワーク時のドライアイ・眼精疲労増加に注意喚起しています。 対策は ①外付けモニタとキーボード ②カレンダーに休憩を予定として入れる ③日中はブラインドを開けて自然光を入れる の3点をまず実装してください。

Q3. ブルーライトカットメガネは効果ありますか?

米国眼科学会の見解では、ブルーライトが目に重大な損傷を与える証拠は不十分。日中作業の疲れ目改善効果も限定的です。ただし夜間使用で メラトニン分泌抑制を緩和し睡眠の質を保つ 補助としては意味があります。 「日中の疲れ目対策は優先度低、夜の睡眠対策は有効」と整理してください。

Q4. 会議が連続して休憩が取れない時は?

3つの「ながらケア」が現実解です。①会議中も意識的にブリンキングを増やす ②カメラオフ時にこめかみを30秒押す ③会議終わりに6m先を20秒見る。厚労省ガイドラインの「1時間連続まで」を守れない日が続くなら、会議の組み方そのものを見直す段階です。

Q5. 目薬を毎日使っても大丈夫ですか?

人工涙液タイプは基本的に毎日使って問題ありません。ただし 充血除去成分入り強い清涼感成分 の目薬を毎日連用すると、かえって状態を悪化させるケースがあります。長く使うなら防腐剤フリーの人工涙液を選ぶか、眼科で症状に合わせた処方を受けるのが安全です。

Q6. 老眼が始まる年齢で疲れ目もひどい時は?

40代以降は 老視(老眼) の進行とPC作業の負荷が重なる時期です。「近くのスマホ文字がぼやける」「夕方ピントが戻らない」という自覚があれば、眼科で度数を測り直す のが優先。度の合わないメガネ・コンタクトは毛様体筋に余計な負担をかけ続けます。PC用メガネの処方で作業効率と疲労感が同時に改善することも多くあります。

Q7. PC作業で頭痛も出ます。

PC作業由来の頭痛は 緊張型頭痛のサブタイプ として整理されることが多く、対処の中心は ①目の温罨法 ②後頭部・首のストレッチ ③連続作業時間のコントロール の3点。ただし 片側がズキズキ拍動/動くと悪化/吐き気が強い タイプは片頭痛の可能性があり、対処法(温める/冷やす)が逆。詳細は眼精疲労による頭痛の原因と治し方を参照してください。


まとめ|デスクワーカーが今夜から始める3ステップ

パソコン作業の疲れ目は、毛様体筋の緊張×瞬き減少×夜間ブルーライト の三重苦として理解すると、対策の優先順位がはっきりします。

  1. 時間管理:1時間連続したら10〜15分休む。20-20-20ルールをタイマーで自動化する。
  2. 環境整備:モニタ高さ・距離40cm・照度・在宅ならノートPCに外付けモニタとキーボード。
  3. 即効セルフケア:温罨法5分・ブリンキング・こめかみと風池のツボ押し。

仕事のパフォーマンスを長く保つために、目のメンテナンスは「自分への小さな投資」です。今夜の温罨法5分から、はじめてみてください。眼精疲労全体の理解は眼精疲労(目疲れ・疲れ目)の症状・原因・治し方も併せてお読みいただくと、自分の状態をより広い文脈で把握できます。


監修者プロフィール

監修:あん摩マッサージ指圧師

国家資格「あん摩マッサージ指圧師」保有。リラクゼーション業界で長年従事し、眼精疲労に特化した手技ケアの設計に携わる。本記事の医学的記述・セルフケア手法・環境整備の数値については、一次情報(厚生労働省・日本眼科学会・日本眼科医会・LIME研究会・米国検眼協会)と照合のうえ監修している。

なお、本記事は医療行為を提案するものではなく、疾患の診断・治療を目的としていない。突然の激しい頭痛・意識障害・麻痺・視野欠損を伴う症状がある場合は、迷わず救急外来または脳神経外科を受診すること。視力低下・強い眼痛・充血の長期持続など目そのものの症状は眼科に、慢性的な頭痛は脳神経内科に相談すること。


一次情報出典リスト

本記事で参照した一次情報・専門情報のソース一覧です。

  1. 厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」 — https://www.mhlw.go.jp/content/000580827.pdf
  2. 厚生労働省「職場のあんぜんサイト:情報機器作業」 — https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo30_1.html
  3. 日本眼科学会「眼精疲労」公式解説 — https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=26
  4. 日本眼科医会「働き世代の皆さん、在宅ワークで目が疲れていませんか?」 — https://www.gankaikai.or.jp/press/detail2/__icsFiles/afieldfile/2022/06/06/20220606_2.pdf
  5. 米国検眼協会(AOA)「20-20-20 rule」 — https://www.aoa.org/AOA/Images/Patients/Eye%20Conditions/20-20-20-rule.pdf
  6. LIME研究会「マイボーム腺機能不全(MGD)」 — https://www.lime.jp/public/mgd.html
  7. オムロンヘルスケア「体内時計に影響する『ブルーライト』」 — https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/topics/152.html
  8. 慶應義塾大学保健管理センター「在宅勤務における健康管理:VDT症候群の予防」 — http://www.hcc.keio.ac.jp/ja/health/health/other/wfh401.html
  9. 健康保険組合三重「VDT症候群について」(自覚症状割合データ) — https://www.kenkomie.or.jp/file/newsletter/k_201903.pdf
  10. 加藤眼科「VDTとドライアイ」(瞬き回数の臨床観察) — https://www.kato-eye-clinic.com/k3-disease2-j.html
  11. 厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン(基発0712第3号)」 — https://www.mhlw.go.jp/content/000539604.pdf

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